2018年2月3日土曜日

「anone」第4話のあらすじと感想:叶わない願い。幽霊の娘と暮らす母の究極 の愛

るい子の悲しい過去…



「Mother」「Woman」に続く

坂元裕二脚本の人間ドラマ。

生きることの意味、

人が生きる上で本当に大切なものは

何かを問いかけ

真実の人間愛を見つけていく物語…



林田亜乃音(田中裕子)が

辻沢ハリカ(広瀬すず)の身代金として

渡した一千万を持ち逃げした

青葉るい子(小林聡美)…



アパートへ戻るが部屋には

謎の女子高生・あおば(蒔田彩珠)が居た

…バスの中でも後ろからるい子を

見つめていた少女…



この世に生まれてこなかったから

苗字はない。



るい子が高校生の時にバンド仲間から

押し倒されて、出来た子ども。

流産した時に女の子だったと聞き、

るい子の中で実体化したのだ。



あおばと名付け、親子であり

気の合う友人でもある二人。



社会人になり誰よりも働いたるい子。

でも出世するのは男性社員ばかり…

さすがにひと言言ってみるかと

上司に相談すると

ようやく出世したが

書類管理の部署で部下はいない…



火でも放ってしまおうかと思ったが、

会社を辞め結婚。

そして男の子が生まれ

別れの時がきた…



「良かったね、良かったね」

そう声をかけて

るい子の元から消えたあおば…



“しかし結果的に私は今も

母と共にいる。

訳あって母は今一人暮らし。

母の願いはいつも大抵叶わない。”



忘れ物をしたと林田印刷所を

訪ねる理市。

亜乃音が2階へ探しに行った隙に

印刷機をチェックする。



これが目的。



忘れ物は見つかったと言い

最近印刷機を動かしたか尋ねるが

動かしていないと亜乃音。



妻子の待つ家へ帰った理市は

昔の華やかな写真を見つめ

「またここに帰るんだ…」



何か企んでいるようだ。




西海(川瀬陽太)が自殺してから

3週間も経つのに

未だに何かしてあげられたのでは

ないかと考えるハリカ。



「そうやってね

世の中の悲しいことに

一々感情移入してたら身が持たないよ

忘れなさい。」

と亜乃音。



あれ以来一緒に暮らしているようだ。



盗まれたお金は必ず取り返すというと

元々使う気がなかったから

もういいのだと。



「じゃあ、取り返したら私にくれる?

…ダメだ。

亜乃音さんから貰う訳にはいかない」


「あなたお金好きね。」


「お金は自由が買えるもん。」


「偉そうに。」



二人の会話がとても微笑ましく

まるで親子のよう。



ハリカが持っている

『重粒子線がん治療』の本に

目を留めるが「何でもない」

と片付けられてしまう。





入院している紙野彦星(清水尋也)の姿が

見える場所でスマホでお喋りをする

二人…彦星はハリカが見ていることに

気づいていない。 
 




カレー店に持本舵(阿部サダヲ)を

訪ねるハリカ。

店は貸店舗になっていたが

そこへ舵が通りかかり…

声を掛けると、持本ではないと (-_-;)



世界には3人似ている人がいるとか

ドッペルゲンガーだとか言い出す。



「え本気で言ってる?大人なのに?」

「ごめんなさい、持本です。」



助けてくれたことにお礼をいうと…



「俺もあいつも同じ道歩いていて

一人だけ穴に落ちたんだ。

どっちが落ちても

不思議じゃなかった。」



るい子が一千万を持ち逃げしたことを

聞き、電話をするが出ない。

警察に届けようと言うが…。



あの日、るい子の息子から

電話がかかってきたことを思い出し

息子が住むマンションへ向かう。



二人を出迎えたのは

姑の百合恵(高林由紀子)。

青葉というのは偽名で

姑もるい子の居場所を知らなかった


ある時から変なことを言うようになり

半年前に出て行ったという。



そこへ息子の樹(武藤潤)が入って来る。

二人には目もくれず

ファミマの唐揚げが食べたいとか

風呂に入ると言って服を脱ぎだしたり

(゚o゚;;

そんな孫を叱りもせず

来客そっちのけで世話を焼く百合恵。



おかしい (-。-;



マンションを出たところで

るい子にバッタリ会う二人。



彼女もまた人違いで

世界には3人似ている人がいるとか

言い出す (>_<)



結局三人でるい子のアパートへ。

お金の行方を聞く舵に対し

幽霊のことが気になるハリカ (^-^; 

今も見えているとるい子。



心の病気だと姑から言われたが

見えるとしか言いようがないし

体温も感じると…



「ずっと一緒だったの。

娘だし、友達だし、私自身だし。

この子が居なかったら、私…。


まあ、それを心の病気だって

言うんだろうけどね。」



“幽霊だって寝たふりをする。

その時私は母の顔を

見るわけにはいかなかった。

見たら泣いてしまう”



樹が生まれ

姑と同居することになったるい子。

孫を猫可愛がりして

るい子を無視する姑。



そのせいか何でもやってもらうのが

当たり前になっていく樹…

るい子の言うことはきかないし

目にも入らない様子。



具合が悪く倒れたるい子の上を

またいで出掛けて行く姑と息子…
 


ゾッとした (>_<) 



病院で目を覚ましたるい子の前に

再び現れたあおば。



自分のところに居ない時は

ずっと一人でウロウロしていると聞き

涙を流するい子( ;  ; )



「これで良かったんだよ、

私が生まれていたらお母さんの人生は

変わっちゃってたよ。


今の子は生まれなかっただろうし

これで良かったんだよ。」



“母は実際にはなかった

私との人生を想像して泣いてくれた。

だけど、そんなにも悲しく残酷な

想像はこの世にない。

母の心は半分にちぎれた”



家に戻ったるい子は

樹に一緒にこの家を出てくれないかと

お願いする。



「樹のお母さんでいたいの。」


「え?

ってか、専業主婦がどうやって?」


仕事はデキたし

お金は稼げると言うと


「50でババアが?」

鼻で笑う (>_<)



お金を稼いで必ず迎えに来るからと

家を出て来たのだった。



盗んだお金は返そうと言う舵に

三人で山分けしようときかない (-。-;



部屋を探し始める舵。

でも隠していた場所から

お金は消えていた…



盗まれたことに気づき

飛び出したるい子は

階段から落ちてしまう。



「もういいよ、お母さん。

こっちにおいでよ。」とあおば。





一方、仕事で外出した帰りに

娘・玲(江口のりこ)が働く

ガソリンスタンドに立ち寄る亜乃音。



玲の姿はなかったが

玲の息子・陽人(守永伊吹)が

探し物をしていた。

一緒に探し、意気投合する二人。



陽人を家の前まで送って行くと

玲が出て来て

「夜、時間ありますか?」

頷く亜乃音。





舵に初めて舵に会った時

死に場所を探そうと言ったが

間違っていたとるい子。



自分はもう半分向こう側にいて

生きてる子どもに愛されないから

死んだ子どもを愛しているのだと。



「ごめんんさい。

私、あの家に帰ります。

帰って妻として母親として

役目を全うします。」



お金は姑や夫から借りて

きちんと返済するという。



「幽霊はどうするんですか?」

とハリカ。


「多分、また消えてくれると思う。」


「何で幽霊を好きになっちゃ

ダメなんですか?

何で死んだら好きになっちゃ

ダメなんですか?」



生きてるとか死んでるとか

どっちでもいい、

生きてても死んでても好きな方の人と

一緒にいればいいのにという。



「帰らないで欲しいです。」と舵。



ハリカに席を外してもらい

「あなたのことが好きなんです。」

と告白 (゚o゚;;




半年ぶりに家に戻るるい子…

冷たい目で迎える姑と夫。



「半年も居なかったんだから

異論はないと思うけど。」

離婚届を差し出される。



樹も会いたがってないからという夫に

最後に樹と一緒に

晩ご飯を作らせて欲しいとお願いする

…嫌がる樹を説得する夫。



二人で夕飯を作り始める…

ハンバーグを上手にひっくり返せて

喜ぶ樹。



可愛いところもあるんだ。



仲良くセッティングまでしたが

おばあちゃんとお父さんは

外に食べに行ったと。

自分も一緒に食べるまでは

約束してないから

離婚届にサインしておいてと

出て行ってしまう (;_;)



一人で食べるるい子の前に

あおばが現れる。



「あおば、やっぱりそっちには

行けないかな。

あおばのことは好きだけど、

やっぱりまだ。」


「そっか。いいけどさ、

そっちは大丈夫?」


「大丈夫かどうかわからないけど、

もう暫く生きてみる。」



…手を合わせる二人…



「あのね、お母さん。私、いい子?」


「いい子だよ。

お母さん、あおばのこと大好き。」



マンションを出たるい子は

待っていた舵とハリカの元へ行き

これから自首しに行くと話す。



お金持っていないし、

償う方法がないと…

首を振るハリカ。

お金は働いて返そうと舵。



亜乃音に話して待ってもらおうと

三人で向かう。



幽霊のことは許してもらう為の

嘘だったと聞いてガッカリするハリカ

(^_^;)



降り出した雨…




同じ頃、喫茶店で玲と会う亜乃音。

荷物になるけどと

イチゴを渡そうとするが

手で断る玲。



何でこんなに感じ悪いの?



「その内見つかるかなとは

思ってましたけど、

まさか子ども利用するとは。」


「ごめんね、つい。」


すごくいい子だと言うと


「やめて、そんな話。」



春に再婚することが決まっていて

陽人も懐いているから

二度と自分たちに近づかないと

約束して欲しいという。



「他人なんだから

当たり前なんだけど。」(-。-;



産まれてすぐから

育ててもらったのに?



「わかった。」


「はい、以上です。」席を立つ玲。



ホント感じ悪い (;_;)



「おめでとう、玲ちゃん。」

傘を差し出す。

「お母さんが風邪ひいたら

子どもにうつしちゃうでしょ。」



黙って傘を受け取り、店を出る玲。



いつかバチがあたると思う。

玲を待っていたのは何と理市 (゚o゚;;

 やっぱりお天道様は見てたのか!



理市の目的は偽札づくり?

なぜ玲はあそこまで感じ悪いのか?

ハリカとの微笑ましい会話に

ホッとする…



そして悲し過ぎるるい子の人生。

自分の子どもに愛されないなんて

あまりにも残酷 (;_;)



るい子とあおばの会話は

優しく、そして切ない。



理市の過去も悲しいのだろうか…



『猫の流し目』や

彦星くんお気に入りの

『寿さん』の話、

舵とるい子の全く同じ誤魔化し、

そして初めて見たハリカの

子ども時代のような好奇心に

クスッとさせられた (#^.^#)


anone 水曜22時 日本テレビ


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