「Mother」「Woman」に続く
坂元裕二脚本の人間ドラマ。
生きることの意味、
人が生きる上で本当に大切なものは
何かを問いかけ
真実の人間愛を見つけていく物語…
林田亜乃音(田中裕子)が燃やしていた
札束を裏金だと思った
持本舵(阿部サダヲ)と
青葉るい子(小林聡美)は
お金を盗もうと空き巣に入るが
辻沢ハリカ(広瀬すず)に見つかり
思わず拉致してしまう。
しかしカレーショップには
舵の幼馴染で本社の社員、
西海(川瀬陽太)が潜伏していた。
モデルガンを改造し、
自分をバカにした上司を撃って逃走中
…
毎年同じところを掘って埋め直す、
予算を使う為だけの意味のない工事を
担当していた舵。
後輩からは
「まともな神経だったら
普通イヤになりますよね、
男としてどうなんすか?」
とキツイ言葉…。
更に交際相手の女性からは
どうしても子どもが欲しいから
結婚前に検査を受けて欲しいと言われ
種がないことが判明…(-。-;
女性は去って行く。
会社を辞め、カレー店を継ぐが
絶対に儲かるとフランチャイズ契約を
西海に勧められた結果が今。
ハリカに気づいた西海に
親が裏金を隠していて盗もうとしたら
見つかり、連れて来たと話す舵。
西海は身代金を貰って逃亡しようと、
ハリカに拳銃を突き付ける写真を撮り
るい子を亜乃音の元へ向かわせる。
三人は連帯責任、
逆らったり逃げたり通報したら
残りの二人は打ち殺すと…。
丁度、電話してきたるい子の息子も
連帯責任に加えられる。
隙をみて何とかハリカを
逃がそうとするが、逃げない…
店に迷い込んだフェレットを
返して来ると出て行く西海。
拘束を解く舵に、
亜乃音は母親ではなく
自分はただのバイトだと伝える。
戻って来た西海は
拘束を解いた舵に逆上し殴りかかり…
モデルガンを奪ったハリカは
「放せ」と銃口を向けるが、
結局奪い返されてしまう (>_<)
弁当屋で働く中世古理市(瑛太)は
林田印刷所の元従業員。
亜乃音の姿を見かけ、声を掛ける。
お線香をあげたいという理市に
空き巣に入られたことを話す。
亜乃音が二階へ上がった隙に
何かの機器を盗み、
偽札が隠されていた穴を覗く理市…
妻子とは別の場所に住んでいて
磁気解析機やホログラムなど
謎めいた機器を保管。
偽札づくりは彼の仕業だろうか?
理市を見送ったところへ
るい子がやって来る。
娘さんのことで話があると言われ、
二階に上げるが…話が噛み合わない。
深刻なトラブルに遭い
横浜の事務所に監禁されていて
慰謝料を要求されていると…。
うちにはお金なんかないし
娘は自分の助けを呼ばないという
亜乃音に写真を見せるるい子…
「彼女がトラブルに
巻き込まれたんですか?
その相手というのは?」
既に人一人撃っていて
追い詰められていて話が通じず
放っておくと多分殺されると…
「いくら必要なんですか?」
「二億円」(゚o゚;;
銀行に預けている夫の保険金、
一千万をおろしてくるから
自分の娘ではないが
それで助けて欲しいと。
舵は西海にハリカが娘でないことを
伝えるが、そこへるい子から
「交渉成立、一千万払う。」
とメッセージが届く。
驚くハリカ…。
だが、一千万円では足りないと
言われたと嘘をつくるい子 (-。-;
生活費くらいで、お金はないと言われ
「あのお金は?
あのお金があるじゃないですか。」
「彼女が話したんですか?」
「はい」
…印刷機を見せる亜乃音。
試しに刷ってみてと言われ
裏の白いお札を印刷する。
「これにホログラムとか
凹凸をつけることって
難しいことなんですか?
もし誰か印刷に詳しい人がいたら…」
首を振り
「あの子に何かあったら…」
とそれどころではない。
そこへ花房万平(火野正平)が
釣った鯵を届けに訪ねて来る。
今度釣りに行こうと誘われるが、
心ここにあらずの亜乃音は生返事 (^-^;
意気消沈して帰って行く…。
好意を持っていたのか (^◇^;)
一千万で承諾され、
二時間後に人質と交換だと伝える
るい子。
亜乃音が銀行へ行ってる間に
何やら準備をする…(@_@)
「通貨偽造の刑期はご存知ですか?」
「無期又は三年以上の懲役。」
「じゃあ、お互いチャラってことで、
警察に通報は無しで。」
待ち合わせ場所の河原では…
ハリカを逃がす舵。
銃を突きつけられるが
「おじさんはいいから、逃げろ!」
でもやはり戻って来てしまう…。
到着した亜乃音は橋の上から手を振る
そしてお金を先に渡せと指示され、
るい子から渡された封筒を投げる。
ハリカを置いて走り去る西海と舵。
一人残されたハリカに駆け寄り
「もうビックリした。」
抱きしめる亜乃音。
「何でお金渡しちゃったの?
玲ちゃんじゃなかったんだよ、
私だったんだよ、知らなかったの?
…ごめんなさい。」
「何で謝るの?」
「お金。
私ただのバイトだったんだよ。」
「そうだね、何でだろうね…」
そこへ一万円札が…でも裏は白紙…。
見上げると橋の上にるい子の姿はなく
…
偽札に気づいた西海は車を停めろと。
そして銃を自分の頭に突きつける。
警察に捕まりたくない…
もう命令されたり
偉そうにされるのは嫌だ…
生きている意味がわからないという。
必死に止める舵。
「意味なんて誰にもわからないよ。」
「自分が居ても居なくても
どっちでもいい人間だって。
自分なんか消えてしまえばいいって
しょっ中思うんだ。」
仕事もなくなり、
家族もいなければ夢もない、
熱帯魚くらいしか話し相手がいない…
「もう四十五だ!死んでもいい!」
「違う、死んでもいいっていうのは、
生まれてきて良かったーって
思ったってことだよ。
そう思っていない内は
未だ死んでもいいってトキじゃない。
生きろ、生きようよ、
生きるってことは素晴らしいよ。」
「バカかなのか?」
自分は末期ガンであることを話す。
「何も残せないってわかってるよ。
居ても居なくても一緒って
わかってるよ。
でも諦めても諦めても
思っちゃうんだよね、
生きたいな~って。
生きるっていいなって。」
「すぐバレる嘘、言うな。」
舵を殴り倒す西海 (゚o゚;;
偽札の封筒を掴み海岸へ向かって
歩き出す…
放置車を調べていた警官が
ポケットの銃を見て声を掛ける。
「モデルガンだから大丈夫ですって」
自分の頭に銃を突きつけ
「弾、出ないって。」
発砲音を聞く舵。
拳銃による自殺を知らせに行く警官。
その様子をたまたま見ていた理市は
封筒を持ち去る…
本物のお札を持ってバスに乗っている
るい子。
るい子はこれからどうするのか?
亜乃音とハリカに生まれた絆が
嬉しかった。
二人の話し方やテンポが優しくて
好き。
「いつ恋」のような
昭和感溢れるところが
大人には嬉しい。
若者がワチャワチャしているドラマが
多い中、貴重な作品だ。
水曜日の夜が待ち遠しい。
anone 水曜22時 日本テレビ
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