2018年1月24日水曜日

「anone」第2話のあらすじと感想:あの謎の札束の真相とは?触れ合う孤独な二つの魂を引き裂いたのは誤解が招いた誘拐事件

亜乃音の過去も悲しかった…



「Mother」「Woman」に続く

坂元裕二脚本の人間ドラマ。

生きることの意味、

人が生きる上で本当に大切なものは

何かを問いかけ

真実の人間愛を見つけていく物語…




再びカレー屋に戻って来た

持本舵(阿部サダヲ)と

青葉るい子(小林聡美)。



元々は父が始めた店で

フランチャイズに誘われ

加盟を決めた途端

駅近に同じような店が出来て

客が来なくなり…



気がつけば担保にしていたこの土地を

本社に渡すことになっていた。



それを聞いたるい子は

林田亜乃音(田中裕子)が

燃やしていた札束について

「世の中には表には出てこない

お金というのがあって、

つまり何が起きても

警察に通報されないってことです。」


「警察に捕まらなければ

泥棒していいってことは

ないですよね。」


「持本さんが

このお店を取られるのは

警察に捕まらない

泥棒をされたんです。」


「それは僕が

ちゃんとして無かったから。」


「いえ、違います。

世の中なんてどっかのバカが

ついうっかり倒しちゃった

ドミノ倒しで出来てるんです。

ちゃんとしてようがしてまいが、

並んじゃったら負けなんです。」




法律事務所で事務員として働く

亜乃音。

所長・花房万平(火野正平)の息子・

三太郎(和田聰宏)は

辛気臭いから

もっと若くて明るい子を

雇おうと言う…



それを聞いた万平は

「人様の秘めた悲しみを

辛気臭いなんて片付ける奴は

弁護士の資格ないよ。」



15年前、まだ19歳だった娘が

突然姿を消したのだった。

1年後、

天気予報を見ていた時に姿が映り、

生きていることは確認できた。



それから毎日、

天気予報をチェックする亜乃音…。




更生施設で一緒だったカノンこと

紙野彦星(清水尋也)の病気を治すには

お金が必要だと知った

辻沢ハリカ(広瀬すず)は

「林田印刷」という社名を頼りに

亜乃音を訪ねて来る。



亜乃音が捨てた一万円札を見せ

「何でこれ二枚とも

同じ番号なんですか?」

取引をしようと思って来たのだと…



「私をここで働かせて下さい。

私、よく働きます。何でもします。

お金もらえるなら何でも。」



持った感触が違うから偽札なのかと…

「偽札でしょうね…」



ハリカと同じで見つけてしまっただけ

…多分1年前に肺炎をこじらせて

亡くなった夫が刷ったものだと。



「一度ここで印刷できたなら、

動かし方さえわかったら…」


「ハリカさん、

お金を印刷するのは犯罪ですよ。」



「お金使った後なら

刑務所に入ったっていい。

お金要るの。」



亜乃音には絶対に

迷惑をかけないという。



「宝くじでも買いなさい。

夢を買うの。」


「夢は要らないんです。」



諦めきれないハリカは

偽札が隠されていた穴から

デジカメを見つける。



そこには夫・京介(木場勝己)と

失踪した娘・玲(江口のりこ)が

仲睦まじく写っていた。



「玲、優しい顔になったかな。

優しそうな顔してるでしょ?」


「うん。楽しそうに笑ってますね。」



二人が居るラーメン屋の場所が

わかるかもしれないとハリカ。




ある日、るい子が舵の店を訪ると

本社の社員で幼馴染の西海(川瀬陽太)と

土地の引き渡しの手続き中で…



言われるままにサインしようとする

舵に

「ちゃんと読んだ方がいいんじゃない

ですか?印鑑押すなら。」とるい子。



「そうだよ、ちゃんと読まなきゃ。」

そう言いながら読まれたら困るのか、

話しかけてくる西海。



やはり2、3日待って欲しいと言うと

突如豹変…

「はい、押して。今押して。」(゚o゚;;



書類を破り捨て、出て行くるい子。

西海を店に残し、後を追いかける舵。



「悔しくないんですか?

お店を取られないで済む方法が

あるんですよ。」



亜乃音が燃やしていた札束…

ドミノ倒しに並んでいる人間には

理解できない何かがあるという。



「このまま並び続けて

弾き飛ばされるのを待つんですか?

社会から酷い目にあわされた人は

死ぬ前にすることがあるでしょ?

怒るんですよ!」



お金を捨てるって、

たかが小銭でもドキドキして

気持ちがいいと、

小銭を川へ投げる二人 (-_-;) 




京介と玲が居たラーメン屋を

見つけた亜乃音とハリカ。

二人が食べていたものを注文する。



店主も客も玲のことを知っていた。

以前は息子を連れて

よく来ていたらしい。



近くのガソリンスタンドで

働いていること、


シングルマザーで大変なこと、


離婚して戻って来たが

母親とそりが合わず

実家に帰りたくないこと、


親父さんとは仲が良く、

孫のことも可愛がっていたこと…。



黙っているハリカに優しさを感じる。



印刷所に戻り、帰ろうとするハリカに

「あんた家どこ?」

横浜のネットカフェだと聞き

「今日、泊まっていったら?」



パジャマとお風呂と布団に

感激するハリカ。

可愛い (#^.^#)



夜中に印刷所でパソコンを立ち上げる

亜乃音…

物音に気づいて下りてきたハリカが

毛布を掛けてくれる。



「写真あったの、見て。

私、おばあちゃんだった。」



孫が玲の小さい時に似ている。

19の時に突然いなくなったけど、

元気で生きてるってだけで充分。



「充分なんだよ。

まあ、でも、

こっそり二人して会ってたとはね…」



19年間心配し続ける姿を見ながら

なぜ京介は黙っていられたのだろう (:_;) 



何処に住んでるか

わかるかもしれないから

もう一度行ってみようとハリカ。



でも

「私は要らないだろうから…」



玲は京介と別の女性の間に出来た子で

母親は玲を産んですぐ

居なくなってしまった。



「誰から産まれたかなんて

そんなに大事なことかな。

ただお腹の中に

10カ月いただけのことでしょ。」



自分は0歳の時からずっと一緒だった


「おかしいかな?

自分がお母さんだと

思っちゃうじゃない。


お腹の中にいたとかどうとかなんて

どうでもいいと

思っちゃうじゃない。」



顔だって19年一緒にいれば似てくる。



「それをさ、1日だけふっと現れた人が

壊しちゃうの。」



本当の母親だと名乗り、

メールアドレスを交換しようよって。



「簡単。10年、15年ちょっとづつ

積み上げてきたものを

簡単にチョーンと壊しちゃう。


お母さんをただのおばさんに

変えちゃう。


紙に走り書きされたメールアドレスが

お母さんになる。


生まれた時からずっと繋いでた

手の感触が変わっちゃう。


知らない人の手を

繋いだみたいになっちゃう。」



愛されてたって

愛してくれなかった人の方が

心に残るから、仕方ないのかなって…



悲し過ぎる (;_;) 



人は手に入ったものでなく、

入らなかったもので出来ていると…



ハリカに初めて会った時に言った

言葉を思い出す…



誰だって過去に置いてきた

自分がいる。

今さらもう過去の自分は

助けてあげられない。



黙って聞いていたハリカだが

仕事で親の承諾書が必要と言われた時

親はいないって答えたら、冗談で

親から愛された記憶がない子って、

人を愛することが出来ないんだろうね

と言われたことを話し出し



「だからね、大丈夫だよ。

見て、玲ちゃん、

すごい優しそうな顔だし。


子どもいてお母さんに

なってるじゃない。


愛されてる記憶があるから

愛せてるんだよ。」



亜乃音の愛情がちゃんと届いてるから

自分の子どもも愛せてるんだと。



ハリカだって愛情深く、

十分に優しい…。



「ありがとう。」

パソコンを閉じようとして

偽札のデータを見つけてしまう。



印刷してみる亜乃音…

裏が白いお札が刷り上がる。



「わかった?これが限界なの。」

持っていた偽札を返すハリカ。



刷り上がったお札を細かく切って

燃やし、トイレに流して処分する…



「関係ないと思いますよ。

愛された記憶なんかなくても、

愛することは出来ると思いますよ。」



翌朝…一年間掃除してないから

バイトを探さなきゃと亜乃音。

印刷所の掃除をハリカに依頼する。



「2、3日かかると思うけど。

猫の餌も買って来て。

あなたのお昼ご飯も。」



お金を渡し、仕事に出掛ける。

印刷所の前に車を停め

様子を伺う舵とるい子には

気づかない…。



入れ替わりに忍び込む二人。

気づかず買い物へ出かけるハリカ。



「娘がいたんですね。」

急いで家探しを始めるが

あちこちひっくり返して酷い!



ハリカが帰って来た為、

出て行く二人…



「泥棒ですよね!」

車に乗り込んで来たハリカを

ガムテープで縛り、連れ去ってしまう 

(−_−#)




ガソリンスタンドへ玲の姿を見に行く

亜乃音…

一瞬目が合うが無視され、

声をかけられずに去って行く。



そして帰宅して荒らされた部屋を見て

脱力…。




一方、店に到着した舵たちは

「話し合いましょう。

僕らは何も盗ってません。

危害を加えるつもりもありません。

全部忘れてくれたら解放します。」


「そちらも表沙汰にされたら

困ることありますよね。

私たち全部知ってるんですよ。

あの工場には裏金があって…」



その時、トイレの中からノックの音が

…出て来たのは西海。

しかも拳銃を持っている (゚o゚;;



 ラストでまた瑛太演じる謎の男が…

弁当屋で働いていた。

刑事ではないのか…




夫と娘の裏切りに

傷ついたばかりなのに

ハリカにも裏切られた気持ちになって

いるだろう亜乃音が気の毒 (;_;)



生みの母が現れただけで

簡単に関係が崩れるとは思えない。

何か理由があるのだろう。



ハリカと彦星のスマホでの

何気ないお喋りが、微笑ましい。



坂元作品はこの何気ない会話が魅力で

優しい時間が流れていく感じが好き。

次回が待ち遠しい ^_^


anone 水曜22時 日本テレビ



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